野球漫画 おおきく振りかぶって(おお振り) 月刊アフタヌーン 2008年2月号(第52回)のあらすじと感想です。
ネタバレ満載ですので、本誌未読の方はご注意下さい!
おおきく振りかぶって
【おおきく振りかぶって 2008年2月号(第52回) あらすじ】
竹之内がヒットで出塁。
それをベンチで見ていた阿部は、今の三橋の球数が98球目になったことを確認していた。
無死一塁で1番川島。
初球は外角にまっすぐでボール。
2球目緩急をつけて内角のカーブを投げるも、川島は何なくはじき返してセンター前へクリーンヒット。無死一、二塁とする。
今の投球で三橋は100球目。
今の三橋の状態がどうなのか、ベンチの阿部は気になる。
座って1球受ければ全部わかるのにと――
2番石川。
初球のまっすぐをバント。キャッチャー前に転がるも三塁は間に合わず一塁アウト。1死二、三塁。
田島は、美丞大狭山のまっすぐへの対応の早さを不思議がる。
3番矢野。
初球ストライクの指示だったが、力の入った三橋は内角へボール球を投げてしまう。しかし、ストライクとわかっている矢野は振りにいってハーフスイングをとられた。
2球目は外角にきわどく外れてボール。
先ほどははっきりボールとわかる球に手を出してハーフスイングも、今度はきわどい球を悠然と見逃され、田島はいぶかしむ。
3球目、カーブでストライクを取りに行くが、読みに入っている矢野はサード横を抜けるヒットで出塁。美丞大狭山に8点目が入った。
何かがおかしいと感じる田島。
ここでベンチからタイムの指示。今西浦には伝令役がいないので、田島が直接ベンチに行く。
田島は心の中が読まれているみたいだとモモカンに伝えると、モモカンはベンチからのサインが盗まれているのかもしれないと気づいた。
そこで、モモカンは、田島と三橋が協力して組み立てすることを提案する。
マウンドに戻った田島は、集まっているナインにバッテリーで投球を組み立てることを伝えた。
4番和田。
1球目はカーブを外してボール。
和田はベンチからサインが出ていないことを確認するが、特に気にもしなかった。
2球目のシュートを軽く振り抜く。ライトスタンドへこの日2本目のホームランは、西浦に決定的な打撃を与える3ランとなった。
11-5
呆然とする西浦ナイン。
田島は1回三橋を励まして、6番宮田を迎えた。
1球目、外のスライダーがボール。
2球目、真ん中高めのまっすぐがボール。
3球目、内角シュートもボール。
4球目、真ん中に投げるもこれも入らず、ストレートのフォアボールとなる。
6番鹿島。
1球目真ん中のまっすぐ。鹿島が打ち上げてセカンドフライとなる。
――が、これを栄口が落球。エラーとなり、1死一、二塁となってしまう。
緊張の栄口を励ます三橋だが、これは阿部がいないせいなのかと自問する。
答えはNO。自らのせいだと悟った三橋は「ワンナウトー!」と今までにない大声でナインを鼓舞する。
これに驚く西浦ナイン。
田島が声を出し、栄口も巣山も泉も声を出して応える。
自分が大丈夫ならみんなも大丈夫。
三橋は自分がエースであることを再認識するのだった。
7番松下。
1球目のバントを打ち上げ、ファールゾーンで沖がスライディングキャッチのファインプレー。ツーアウトとなる。
2死一、二塁。
これが最後の打席だと思う倉田が、バッターボックスへ入る。
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【おおきく振りかぶって 2008年2月号(第52回) 感想】
基本的に西浦は主役のチームですので、主役のチームがベスト16ごときで負けるわけがないという考えが、心のどこかにあったりします。
が、さすがに、8回で6点差をつけられた時点で、勝負はついてしまったと言えるでしょう。
三橋がホームランを打たれるシーンは、読者も西浦ナインと同じ気持ちを抱いたのではないでしょうか。
自力のあるチームなら、残す1回の攻撃で逆転ということもあるかもしれませんが、そうでない西浦に残された逆転の可能性は限りなくゼロに近いということになると思います。
ここでもおお振りの特性というか、リアルさが如実に表れているなあと思うわけですが、まだ9回を残しながら、ここまで負けの雰囲気を漂わせる作品を自分は知りません。
普通は負けるにしても、もう少し接戦にするのが当たり前で(そうでないと読者の興味も薄れてしまう)、おお振りにかけるひぐち先生の想いが伝わってくるようでもあります。
この回では、三橋の心の成長も描かれていて、それと共にチームが1つになる様子は心を打つものがありますね。
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