本格野球漫画 おおきく振りかぶって(おお振り) 月刊アフタヌーン 2007年10月号(第48回)のあらすじと感想になります。
多数のネタバレがあるので、本誌未読の方はご注意下さい。
おおきく振りかぶって
【おおきく振りかぶって 2007年10月号(第48回) あらすじ】
6回裏。阿部が打席に入る。
初球はストレートでストライク。2球目はボール。3球目は空振り。4球目は1バウンドのボール。5球目はきわどい球に手が出ず、しかし判定はボールでフルカウント。
最後の球は外角にきわどく外れて、阿部はフォアボールで出塁する。
8番水谷は今日2安打。モモカンはヒッティングで勝負に出る。
初球ストレートでストライク。その球速にビビる水谷。2球目もストライク。
脇を締めて“ナイバッチ水谷”を起動させようとするが、緊張しすぎてくすぐったくなくなってしまった水谷は、あえなく空振り三振に倒れる。
9番三橋のサインはバント。
初球は高めに外れてボール。2球目はストライク。
3球目、必死にバントする三橋だが、野手の正面をついた打球はセカンドコースアウト。1塁もアウトになり、最悪のダブルプレイになってしまう。
落ち込む三橋をさりげなく沖が励ます。
バントを失敗しても気に掛けてもらえることを幸せに感じる三橋。
これも「阿部君のおかげ」だと。
一方、3人で終わり意気上がる美丞大狭山のベンチ。
倉田はキャッチャー用具を外しながら、今までのラフプレイのことを振り返っていた。
疑念を抱いているチームメイトの矢野の進言が監督にあれば、監督は自分を外すだろうし、かと言って、コーチのサインに従わなければレギュラーから外される。
“ラフプレイをしてもしなくても出られないのなら、しない方がいい。”
怪我をさせてしまった他チームの選手を気遣いながら、倉田は高校で野球を止める決意を固めていた――
7回表。その倉田からの打順。
初球は外角のカーブ、ハーフスイングもボール。
2球目。首を振る三橋を見て多少驚くものの、バッテリーの力関係は簡単に変わらないとして気にしない倉田。
“ここぞという時、捕手は最悪を考えてしか動けない”
同じ捕手らしい思考で阿部の配球を読む倉田は、次の外角スライダーをジャストミート。左中間へのツーベースで出塁する。
9番竹之内。
1球目、2球目ともバント失敗でファール。
3球目は打って出て空振り三振。
一死二塁で1番川島を迎える。
初球はまっすぐでストライク。
回は7回。阿部はまっすぐで押していくべきと考えるが、それは川島も読んでいた。
2球目、川島はセーフティーバント。
完全に打球を殺して一塁前へ転がす。沖がダッシュして一塁へ送るがギリギリセーフ。内野安打となる。
一死一、三塁で2番石川。
スクイズを警戒して1球目は遠く外してボール。
2球目はストライク。この間に一塁ランナー川島が盗塁。一死二、三塁となる。
3球目。スクイズ警戒で大きく外す西浦バッテリーだが、石川が懸命にバットを伸ばしてくらいつく。打球は一塁前に転がった。ダッシュする沖。
ホームにつっこむ倉田。本塁を死守する阿部。グラブトスする沖。
ボールが三塁方向へ逸れた。飛び上がるようにしてそれをキャッチする阿部はタッチすることもできず、倉田がスライディングしてホームイン。
が、その時、阿部の着地地点に倉田の左腕があった。
とっさによけようとする阿部はもんどり打って倒れる。
こぼれたボールを拾った三橋は、うずくまり苦しそうにする阿部を見て愕然とする。
田島が駆け寄り阿部の様子を伺うが、阿部は立ち上がることができない。
呆然とする三橋。蒼白になる沖。
治療のため、田島と三橋に両肩を支えられ阿部はベンチへと下がる。
ベンチで診察を受ける阿部は、膝の捻挫と診断された。
「やれます」と食い下がる阿部だったが、モモカンは冷静だった。
阿部をベンチに下げ、田島をキャッチャー、水谷はサード、西広をレフトへと起用する。
予想もしない現実に、まだ呆然としている三橋。
その三橋の腕を何も言えないまま、阿部がつかんだ。
言葉も表情もないまま、必死に三橋の腕をつかむ阿部を見て、三橋は「アウト2つとってくる」と声を掛ける。
それを聞き、ようやく阿部はその力を緩めた。
“阿部君がいなくてもアウトを”
三橋はマウンドに立ち向かう。
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【おおきく振りかぶって 2007年10月号(第48回) 感想】
まず、この回では倉田の回想が1つのポイントですね。
この回ではっきりと、呂佳の支持で相手チームの有力選手をつぶしてきたことが描写され、それに対してチームメイトの矢野が疑念を抱いていること、倉田自身も自責の念に駆られていることがわかります。
そう言う意味では、倉田はいい人なのかも。三橋が知ったら「いい人〜」と言っちゃってるのかもしれません(違)
本当に黒い人を入れてみても面白いとは思いますが、そこまでの悪人はさすがに作品の雰囲気にそぐわないかな?
そして、誰もが衝撃を受けたであろう阿部の怪我。
これにより、敗北フラグが立ってしまったと言えるかもしれないんですが、三橋はショックは受けているものの、思いの外取り乱してないのがちょっと意外でした。
投手へのこだわりは人一倍あるものの、阿部への依存心が強すぎる三橋。
一方で自分主導で三橋をリードしてきた阿部。
今後西浦が勝ち上がっていく過程で、この2人の考え方が変わっていくことが必要不可欠であるとひぐちさんは考えたのかもしれませんね。2人とも頑固なので、これくらいの荒療治でないと変わっていくのは難しいでしょうし。
そうは言ってもショックはショックですけどね。
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