田島のグリップずらしは可能か(2)

前回、おおきく振りかぶって(おお振り)西浦対桐青での田島のグリップずらしが可能なのかどうか、考察を行いました。


今回はその補足として、おおきく振りかぶってという作品がこれだけリアルな野球描写にこだわっている中で、何故ひぐちアサ先生はバットのグリップをずらすという暴挙(?)に出たのかを考えてみました。



おおきく振りかぶって

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1.田島の存在感をより顕著にしたかった
2.奇跡的な出来事を加味しなければ、桐青は到底倒せる相手ではなかった


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田島のすごさをより明確に読者に印象づける狙いもあったのかなとは思いますが、やはり、発足したばかりの西浦が、甲子園出場校の桐青を倒すことは無理だったんだと思います。


西浦の戦力を見ても、甲子園レベルの実力を備えているのは田島くらいで、後のメンバーはその中でもレベルの差こそあれ、上と比べると非常に厳しい。


普通に考えれば、甲子園出場経験のある名門の桐青を倒すことは難しいわけです。


野球は9人でやるスポーツ。田島にいくら実力があっても彼1人ではどうにもなりません。投手の三橋が田島レベルにまで昇華すればわからないですが……(野球は投手が占めるウエイトが大きいため)


田島のグリップずらしは、新設野球部の西浦が名門桐青を倒すという、不可能を可能にするための必然的要素だったのかもしれません。


あの田島がグリップをずらしてまで打ったんだから、西浦が勝ってもいいよねと、読者を納得させる意味合いもあったのかも。


逆にいえば、人生そんなに甘くないんだよという、ひぐち先生のブラックな部分が伝わってくるようでもありますが(^^;)


ただ、グリップずらしなんてミラクルをやらなくても、ベース寄りに立つとか、先述のように投球前に薬指小指を余してバットを持つとか、方法はあったと思うんですけどね。


まあ、それだと、桐青バッテリーにも気づかれてしまうかもしれないんで、その辺は駆け引きですけど……


何よりドラマ性がない?(笑)


いずれにしても、おお振りが野球という題材を通したエンターテインメント作品である以上、田島のグリップずらしは、読者を楽しませる最高のスパイスであったことは間違いなさそうです。

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